2005年10月29日土曜日

温泉旅館に行くか、別荘を買うか、どっちが得?



今晩のテレビ。例によって何にも見るものがないのでテレビ東京(12ch)の温泉旅行番組で時間つぶし。驚いたのはお値段。

特別に安い旅館を紹介しているとのことだが、それでも軒並み2万円近い。一人あたりの値段だから、家族三人で行くとすれば一泊6万円。おまけにものすごく肥りそうな旅館定番料理を食べ ることを強要される。あとはおきまりの露天風呂。堪忍して欲しいわ!

いままで別荘を持つのはホテルに泊まることと比較すれば絶対に不経済だとされてきた。でもどうなのだろう? そうではないのではないか?

例えば、今晩の番組で紹介されたような(それほど大したこともない旅館に)月一度行くとして、年間家族三人とすれば、70万円以上かかる。今の金利で逆算すれば、1億円の金融資産の金利収益と同じことだ。 だったら、維持費用なども計算に入れても、5000万円程度の別荘を保有するコストとなんら変わりはないのである。今どきの別荘はもっと安い。おまけに別荘であれば自分たちが好きな健康的な食事も出来るし、お腹がすいてなければ食べないという選択も出来る。

別荘よりも旅館ホテルの方が経済的だという既成概念 は、もはや過去の高金利時代のものだ。現に欧米諸国では、休暇をホテルで過ごすよりもセカンドハウスで過ごすライフスタイルが一般化している。その方が得 だからだ。露天風呂に定番料理さえ用意すれば客は満足すると思っている日本の温泉旅館は、日本の戦後の飢餓体験に基づいたどうしようもなく古いビジネスモ デルを続けているだけではないかと思う。

2005年10月25日火曜日

三番瀬の漁業補償融資43億円と利息56億円、借りた漁協は返済する気もないらしい!



今晩のNHKニュース。三番瀬訴訟に判決が出た。漁協への融資の不当性を訴える原告側の訴えが却下されたとのこと。まったくもう、どうなっているのだ。漁業問題と農業問題は、本質的に同じだから、農業問題のカテゴリーに入れる。

県が漁協に融資したお金は43億円。漁協の組合員は600人。一人あたりとしてはか なりの金額。利息は今まで56億円にも達するが、すべて県(納税者)の負担で、漁協は一銭も払わない。インタビューに出た浦安漁協の組合長は「漁民が泣く ことになってはならない」とおっしゃる。三番瀬は埋め立てられなかったので漁業補償の意味はなくなっている。借金の利子は払わず、さらに元本の返済の意志 もなく、これでは丸儲け。泣くどころか大笑い状態じゃないか。

日 本の海岸線は世界でも有数の長さだ。でもそのすべてが漁協の利権となっている。公共事業をしようと思えば、海岸線に手を付けざるを得ないことが多く、その 度に莫大な漁業補償。三番瀬のように工事を行わない場合でも、巨額の「漁業補償」が支払われる。いわゆる「弱者」が結束することで「政治的強者」となり、 さらに経済的な利益を誘導して「経済的強者」となる例がここにも見受けられる。

可哀想なのは千葉県の勤労者(増税者)だ。

2005年10月24日月曜日

「地方には、貧乏人は住めねえ」だって……都会もんは決して農村に「第二の人生」なんか求めてはいけません!


リファラーを見ていると、散人が書いた「強者・弱者の定義を考えよう(地方の方がよほど豊かだ)」という記事に対するコメントに出くわした。曰く:
馬鹿でねえの? 地方には、貧乏人が住めねえからだよ。

このブログではこれ以上の言及はないので、URLをリファーするのは差し控えるが、彼らの本音がよく出ていると思う。あいつらの考えによると、都会は「貧乏人」が住むところ、地方こそが「まともな金持ち」が住むところであるらしい。


今晩のテレビ(チャンネル失念)でやっていたが、横浜に住んでいた夫婦が北海道に第 二の人生を求めようと、小さな土地を買ってたいへんなご苦労をされている生活を紹介する番組があった。地元にとけ込もうとするご両人のご苦労には頭が下 がったが、所詮、彼らとは「階級が違う」。目黒の碑文谷にぽっと出の田舎の夫婦がやってきて近所付き合いをしようとしてもうまく行かないのと同じ。彼ら (横浜人)も周りから完全に浮いてしまっているのだ。定年退職者などの都会もんは、地元の人にとっては「貧乏人」でしかないからである。

イ ナカモンに「貧乏人」と馬鹿にされながら、なおかつイナカモンに貢いでいる都会もんは、本当に可哀想。今晩の馬鹿グルメ番組でも知床に行って、地元のすし 屋で一人前2500円也のランチ定食を有り難がって食う都会もん老夫婦の映像が紹介されたが、アホを通り越している。一匹2500円の○鯖もそうだ。いい 加減にイナカモンにいいようにボラれるのは止めたらどうかな?


追記)数字で見てもやっぱりそういうことらしい:↓

世帯の一人あたり年間家計費は、サラリーマンより農家の方が15万円以上多い(日経)


2005年10月13日木曜日

魚中心の食事を食べていると痩せにくくなるんだって!


今晩のフジテレビのバカ番組。オモロカッタ。いろんな芸能人を招いて、その人の一週 間の食事を公開して貰う。お医者さん達が、その食生活では5年後、10年後に何が待ちかまえているか診断するという趣向。自信たっぷりに鮨と魚が大好きだ という和食党の芸能人(名前知らない)に対するお医者さんの診断が面白かった。


和食=健康食という思いこみに凝り固まっている人が多い。この芸能人もそう。俺は和食を食っているから、絶対に大丈夫と言うつもりで番組に登場したのだろうが、先生の診断は厳しい。何事も思いこみはよくないですね。

曰く:
  1. マグロとかの赤身の魚を食べ過ぎ。水銀の摂取が危険域を超えている。厚生労働省では妊婦はマグロなどは一週間で80グラムと決めているが、普通の人でも赤身の魚を過剰にとるのは危険だとのこと。
  2. まず痩せにくくなる。脂肪を分解する酵素の働きが水銀のために弱ってしまうと言う。次に疲れがとれにくくなる。脂肪酸の分解が水銀によって妨げられと言う。最後に水銀は脳の働きを妨害するという。セロトニンに影響を及ぼし、キレやすくなったりイライラが多くなると言う。

いくらかでも魚の水銀の悪作用を防止するためには、タマネギを食べればいいとのこと。セビーチェですな。ペルーで日常的に食べられる酢とタマネギで「クック」した生魚だが、あれは賢いお魚の食べ方。魚食の弊害を防止するインカの何千年の伝統的な知恵なのである。

2005年10月12日水曜日

「ソバに1万円も払うバカがいるか」(長良じゅんが義父に怒られた)



今週の週刊朝日「長良じゅんの 人生是浪花節」から。こわもての長良じゅんも育ての親だった信州の親分にこっぴどく怒られたことがあ るという。長良じゅんが上京してからずいぶんたってからのお話し。東京に出てきた義父を赤坂「砂場」に連れて行ってご馳走し、勘定に一万円払ったときのこ とだという。この信州の親分はこう言って烈 火のごとく怒り出したと:
バカ野郎! てめえ頭がおかしいんじゃないか。どこの世界にソバに1万円も払うバカがいるんだ! そん な気持ちで生きていたら、おめえ、末は乞食か野垂れ死にだッ!
そう、最近の蕎麦屋は、やたらにもったいぶっていて、高い。ソバなんか江 戸時代から一杯16文(現在価格では350円)と決まっているもんだ。有り難がって食べるもんじゃない。

Posted: Wed - October 12, 2005 at 02:21 PM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集   Previous   Next   Comments (6)